高性能なベイトリールを探している釣り人にとって、最終的に迷うのが「シマノか、ダイワか」という選択です。特に近年、両社がリリースしたフラッグシップモデルである、
- シマノ『23アンタレスDC MD』
- ダイワ『IM Z LIMITBREAKER TW HD-C』
この2機種は、最新技術を惜しみなく投入したトップクラスのベイトリールです。
今回は、それぞれの特徴やスペック、実釣レビューをもとに徹底比較し、「どんな釣り人にどちらのリールが合うのか?」という観点から徹底的に解説していきます!!
目次
シマノ『23アンタレスDC MD』の特徴
2023年春に登場した『23アンタレスDC MD』は、前作18モデルからフルリニューアルされた最新鋭のフラッグシップ機です。
圧倒的な飛距離と軽量ルアーへの対応力
新たに搭載されたMGLスプールⅢにより、スプールの低慣性化が実現しました。
これにより軽量ルアーでもしっかりと飛距離を出せるようになり、実際の使用感としても、「18モデルより明らかに伸びる」と評価されています。
進化したブレーキシステム『4×8DC MDチューン』
従来のDCブレーキをさらに進化させたこのブレーキシステムは、内部ダイヤルでラインの種類を設定し、外部ダイヤルでブレーキ強度を調整できます。
バックラッシュを抑えつつ、最大限の飛距離を引き出せるのが特徴です。
シルキーで力強い巻き心地
ドライブギア軸にベアリングが追加され、回転時のガタつきが軽減しています。
さすがシマノと言うべきか、滑らかさと力強さを両立した巻き心地が魅力です。
パーミング性・操作性の向上
スプールが1mmナロー化されたことにより、手のひらに収まりやすく、長時間の使用でも疲れにくくなっています。また、外部に戻ったメカニカルブレーキにより、フィールド上でも細かい調整が簡単です。
バーサタイル性能
バス釣りはもちろん、シーバス、青物、ロックフィッシュ、ビッグベイトまで幅広く対応。淡水・海水問わず使える“本気のバーサタイルリール”です。
ダイワ『IM Z LIMITBREAKER TW HD-C』の特徴
IM Zは、単なるベイトリールではありません。「釣り×デジタル」を融合させた、まったく新しいカテゴリのハイエンドリールです。
スマートフォン連携による釣行データ管理
Bluetoothでスマホと接続し、キャスト回数、飛距離、ブレーキ設定の履歴などを記録。自分の釣りをデータとして“見える化”できます。アプリからブレーキモードの変更も可能です。
デジタル制御の『インテリジェントマグフォース』
リール内部に搭載されたセンサーがキャスト時のルアーの動きをリアルタイムで解析し、最適なブレーキを自動で調整。高精度なブレーキ制御が可能です。
圧巻の飛距離性能
軽量なG1ジュラルミン製スプール、TWS(T-Wing System)の相乗効果により、ライン放出がスムーズ。多くの実釣レビューで「アンタレスDC MDより平均で数メートル伸びた」との声も見られます。
デザインと機能性の両立
USB-Cでの充電(約700キャスト分)、LEDインジケーターによる視覚的な状態把握、ラウンドノブ+95mmロングハンドル(XHモデル)など、実用性を考慮した設計。
将来的な拡張性
ブレーキモードは最大4つまでアプリに登録可能。今後のアップデートで新しいモードも追加予定とされています。
機能比較まとめ表
機能 | アンタレスDC MD | IM Z LIMITBREAKER |
---|---|---|
飛距離 | ◎(軽量ルアー含め安定) | ◎(平均飛距離はやや優勢) |
巻き心地 | ◎(シルキーで力強い) | ○(剛性重視、やや重め) |
ブレーキ制御 | ◎(物理調整×自動補正) | ◎(完全自動+スマホ調整) |
操作性 | ◎(直感的な物理操作) | △(スマホ連携が前提) |
対応釣種 | 淡水・海水OKのバーサタイル | 重めのルアー、海・ビッグベイト向け |
バッテリー | 不要 | 必要(700キャスト/充電90分) |
カスタム性 | 高(パーツ豊富) | 低(専用設計) |
どちらがオススメ?用途別ガイド
- 幅広い釣種・釣法に使いたい方 → アンタレスDC MD
- ビッグベイトやヘビールアー主体のアングラー → IM Z LIMITBREAKER
- スマホ連携やデータ活用に興味がある方 → IM Z LIMITBREAKER
- シンプルを求める方 → アンタレスDC MD
まとめ:自分に合った“最高の相棒”を選ぼう
シマノとダイワ、それぞれのフラッグシップベイトリールは、どちらも圧倒的な性能を持った逸品です。
選び方に正解はなく、「自分の釣りに合っているかどうか」がすべて。アンタレスDC MDの完成度と信頼性を取るか、IM Zの未来的な体験を楽しむか──。
どちらを選んでも後悔しない、最高峰のベイトリールです。
ぜひ自分のスタイルに合った1台を見つけてください。